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ブリーディングについて考える

これは私自身の意見であり、他のブリーダーやショップを否定するものではありません。
よくご理解のうえご閲覧ください。

沢山の犬達を育てていると、一般の方達よりも獣医にかかる機会が当然多くなります。予防接種や健康診断、もちろん病気の治療で行くことも。
人間の病院と違ってほとんどが総合病院状態で、得意な分野や専門医などあるはずもなく、よくわからない時や手に負えない病気は ”ん〜、わからないな〜。” で済まされてしまう。
そうかと思えば必要以上に入院や治療を強要され、犬達に余計なストレスをあたえてしまうことも度々あります。
そんな中、幾つかの出来事が重なって思うことがあるのですがブリーダーに対しての獣医の接し方がおおざっぱというか曖昧というか、一人の愛犬家として見られていないような...。

今年に入り初の出産をしたキノコちゃんは無事お産を終え順調に子育てに専念していたのですが、1週間もたったころ急に高熱を出しぐったりしてしまいました。
産じゅく熱だとすぐに気づいて、度々かかっている24時間体制で設備も万全なS動物病院へかけつけました。
すぐに入院したのですが容態や経過の連絡もなく、あげくの果ては、残された子犬でミルクの飲みが悪く誤飲の疑いのある子まで、特殊な治療があるからと入院させられ、翌日の夕方には 「原因はわからないけど子犬は亡くなりました」 と担当医以外の先生からの連絡が。
母犬の容態を訊ねると、「多分大丈夫」との返事。不信を抱きながら病院へ行くと、担当しているはずの先生は忙しいからと1時間待たされたあげく、多分大丈夫と連れて来たキノコは頭のてっぺんからしっぽのさきまで水浸し。というかオシッコだらけ。しかも、抱っこをすると体が熱い。怒りが爆発寸前になったのをこらえて子犬は?と訊ねると、「え?もって行くの?」との返事。状況の説明もなく..。我慢の限界をこえました。
一般のお客に対しては絶対にあり得ない対応では?ブリーダーには心がないとでも?

 この動物病院では今年の1月、16才の老犬の治療方針を決めるために検査入院を強要され、退院した翌日にその子が亡くなってしまった、という事がありました。
年のせいもあったのであきらめはついたのですが、担当医いわく、「入院で疲れちゃったのかなー」でした。自宅で亡くなったのがなによりの救いでした。
死ぬ事が慣れっこな訳でもない。どの子も可愛い家族の一員ということをわかって欲しい。そんな気持ちがあふれて帰り道、悔し涙が流れました。(キノコは次の獣医にかけつけ40度の熱のためすぐに再入院。3日後無事退院できました。)

 物言わぬ犬達を慈しむ気持ちは誰でも同じと信じています。ブリーダーだからこそ命の大切さを知っているし、知っていなければならないと思います。
一人の愛犬家であることを忘れないで欲しいと思う今日この頃でした。
2005/7/31

最近人気が出てきたカニンヘンダックス。小さくて扱いやすいので家庭犬としては最適なんでしょうね。私のところでも問い合わせが多くなりましたが、繁殖を躊躇してしまう難しい犬なので(勝手に思いこんでいるのですが)繁殖可能なチャンピオンの女の子も結局はお産させずに過ぎてしまったりで、お客さまにお渡しするまでは至っていません。
勉強不足の結果なのでしょうが、理想とする交配相手がいないことやブリードビッチに対する不満など、どうすれば良いブリーディングができるのか?全く自信がもてません。
そんな思いのなかよく見かけるカニンヘン達。ペットで連れられている子達をみると、可哀想なほど、病的に痩せていたりする。触らなくても肋骨が浮き出ているのがわかるほど・・。そんな子が多い気がします。そしてすごく神経質。
あるショー会場でお会いしたオーナーさんは、「いくら食べても太らない」と言い、あるところでは「絶対にたくさん食べさせてはだめとブリーダーに言われた」と言い・・とても健康な育ち方をしているとは思えませんでした。
ダックスのオフィシャル・スタンダードである ”非常に発達している筋肉” や ”仕事をするための持久力”が備わっているとは思えません。
ある繁殖屋は、カニンヘンは高く売れるからという理由で、成犬を激痩せさせカニンヘン登録するという 裏技? を使っていました。ではその子犬たちはミニチュアでは?と思うのですがお客様には食べさせない、太らせない指導をしていました。そういう子犬達は、ヒョローっと長い同体にバランスの悪いボディーで太らない体質になってしまう子も多いようです。
人それぞれのブリーディングプランがあり、どの方法がベストなんて言えませんが、最低でもその犬種のスタンダード(標準)に近づく努力を忘れてはいけないと思います。なぜスタンダードがあるのか? それが無視された時、ダックスの素晴らしい資質はなくなり、うるさく神経質で障害の多い犬と言われ、過去に葬り去られた犬種達の後をたどってしまうのではなかと思います。昨年の年間登録数が数千頭、決して少ない数ではないと思います。カニンヘンという名前を知ってまだ数年。まだまだ改良と保存が必要なこの時期に、市場に多く出回るのは早いような気がするのは私だけでしょうか。
2005/4/27

私自身、ブリーディングを始めて16年。まだまだ未熟な上、勉強しなければいけないことや、ブリーディングのセンスを磨くのに悪戦苦闘の日々。はたして今の自分の方針が正しいのか?間違ったブリーディングをしていないか?不安がいっぱいあります。
私には、そんな時アドバイスをくれたり、相談にのってくれる先輩や友人がいます。客観的な見方で、”良い悪い ”を指摘してくれるので、次にするべき段階を、あまり外れる事なく進んで来ることができたのだと思います。同犬種であれ、他犬種であれ基本とする部分は同じなので、良きアドバイスはとても参考になり、惜しげもなく私に知識を分けてくださる方々に感謝しています。

今ショーイングしている犬がまだパピーの頃、同胎2頭のうち、どちらをショーイングしようかと相談したことがあります。片方は見栄えの良いショードッグタイプで、片方は野暮ったいけど何故が目をひく、どちらかというと細身のタイプ。構成は後者がずば抜けてよく、しかし見た目を優先すると前者。私の中で格闘がありました。でも「将来ブリーディングしていくなら構成を重視すべき」というアドバイスに、後者の成長を見て行くことにしました。
ジュニアに入り体も成長しショーチャレンジ開始。見事6戦でチャンピオンフィニッシュしました。内容もインターと部会でウィナーズドッグ!もしあの時のアドバイスがなければ結果は違っていたかもしれません。
だんだん流行にながされたり、重視する部分が間違ってきたりするなかで” 素直に聞く事 ” や ” 教えてもらうこと ” の大切さ、そしてそういう先輩や友人を持つことがいかに大切な事か痛感しました。遠い将来、私も” 教える立場 ” になれればと思います。
種族の保存という意味では私の目指す犬は未だにできてはいませんが、一歩でも近づく事ができた時、とても幸せに思うし、皆に分かち合いたいと思う気持ち。もしかしたらそれがブリーディングの真の意味であったり、楽しみなのかもしれませんね。
2004/11/24

8月6日、久しぶりの出産。ブラックタンのオスが1頭と少し寂しい出産ではあるが母犬も楽に生まれたせいか元気一杯 ! 一安心。
”少しお乳の飲みが悪いかな?” 取り合えず2時間おきの哺乳を決めて様子を見ることにした。

7日の早朝、頑張ってお乳を飲みに行くが、やはりうまく吸い付けない。ギュとつけてあげると飲み始めた。
2〜3日は順調に体重も増え、哺乳をしながらも ”きっと明日には自分でお乳を飲むだろうな” と安心していた。

8月10日、体温が低い。ブドウ糖を飲ませた後、哺乳。吸いつきが悪い。シリンジで少しずつミルクを与える。血糖値が上がったのか少し元気になった。

13日になり様態が急変。へその辺りが化膿しはじめ全くお乳に吸い付かない。体温もかなり低い。病院へ行き皮下点滴をしてもらった。

14日の夕方、頑張って生きてきた子犬だったが残念ながら亡くなってしまった。何度経験してもとても辛い。また1ヶ月は落ち込むのだろう。”もっと私にできることはなかったのだろうか?”自己嫌悪に陥る。


生まれた子犬が自力でお乳を飲めなかったり 異常がある場合、手をかけない 、自然淘汰を選ぶブリーダーもいると思う。それが正しい道かもしれないし、今回のように、結果亡くなってしまった時には、手をかけた分余計に辛い。それでも頑張って生まれてきた命の、生きる手助けをしたいと思う。
正しいと思う結論は一生かかっても答えは出ないと思う。
”辛い最後の時” はこれからも何度も経験 することになるだろうが、ブリーダーを続けていくうえでの試練だと思うし、その瞬間を後悔しないよう精一杯 出来ることをしていこうと思う。
2004/9/5


私の犬舎には、現在30頭のダックスと1頭のゴ−ルデン、お預かり(ボーディング)のダックス5頭の大所帯です。
そのうちの14歳のダックスを筆頭に15頭がなんとリタイア犬で余生をのんびりと過ごしています。(繁殖は5歳までと決めているのでリタイア犬が多いのです。)
”まるで老人ホームみたいね” なんて言われることもありますが、犬も人も似たようなもので、年をとるほど子供に返るのか、ショーに行っていた頃には見せなかった幼稚なそぶりや、 必要以上に甘える仕草がなんとも可愛いもので、”この子達が天寿を全うするのを見届けるのが私の使命” と、勝手に思い込んでいる訳です。

時々、”リタイアした子であと1回産ませられる子が欲しい 、あとは一生面倒みます” なんていうお問い合わせがありますが、なぜに繁殖するのですか? と聞いてしまいます。この子を本気で可愛いと思うなら1頭だけに全力で愛情を注いで欲しいと思う訳です。
以前知り合いが、お腹の大きいダックスを買ってきて、その子は7頭の子犬を産んだ訳ですが、子犬が離れると、母犬も繁殖目的の人に売ってしまいました。かなりの収益になったと喜ぶ知人を見て、”この人は命がけで子犬を産んで、飼い主に孝行してくれて恩恵を受けているのに、その母犬に恩返しの気持ちはないのだろうか” と心が痛みました。そして私自身を戒める、良い勉強になりました。
繁殖というのはすべてブリーダーに責任があり、その子達の一生を左右する大切な仕事だと自負しています。粗悪な性格の犬や、クオリティーを損なうおそれのあるもの、遺伝疾患はもちろんのこと、繁殖ラインからはずさなければいけないし、それを見つける力を私自身が養わなければなりません。
まずは必要のない繁殖しないこと。限られた繁殖回数のなかで私にチャンスをくれる犬達に感謝の気持ちを忘れず、少しだけ皆さんに提供できるるダックスと、ほんの少しだけ私のところに残ってくれるダックスを、本当に良いものだけをブリーディングできるよう努力していこうと思います。

2004/5/24

 






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